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農業研修生のその後

次代の日本の農業を担う後進を育成したい。

齊藤のそんな気持ちから、たがやす倶楽部では常に何人かの農業研修生が学んでいます。

そんな中の一人、千葉県農業大学校研究課1年に在籍する山本愛子さんのインターンシップ研修発表会が2010年10月8日にありましたので、齊藤と一緒に管理人もお邪魔しました。

発表前でやや緊張した様子の山本さん。

山本さんがたがやす倶楽部へ農業研修に来たのは、8月20日〜30日の11日間。他の学生さんが比較的大規模経営の生産者さんやJA、種苗屋さん、量販店さんなどで研修を行う一方、以前から無農薬野菜の生産に興味のあった山本さんは自分からたがやす倶楽部での農業研修を希望されました。

8分間と言う制限の中で、学んだ事や自分の思いなどと、とても良くまとめて分かりやすい発表でした。

猛暑の中の過酷な研修でしたが、齊藤の思いはしっかりと伝わっていたと感じました。

2年間の教育課程の研究課。今回発表された学生さん達は卒業までまだ1年以上ありますが、先生からはすでに就職活動を意識した質問をされていました。

今回発表された学生さんは卒業まで1年半ありますが、先生からの質問は就職を意識したものが多く出ていました。

校門前での記念撮影。

山本さんも進路についてはこれから大いに悩む所だと思いますが、たがやす倶楽部で学んだ齊藤完一のDNAは決して忘れないで下さいね!

2010.10.9 管理人

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齊藤完一、還暦からの挑戦!!

これが何だか分かりますか?

正解は枝豆です。もう少し膨らむと食べごろになります。

この枝豆は齊藤が初めて本格的にビニールハウスで栽培したものです。

ご存知の通り、ビニールハウスは中の温度を高温に保つ事で作物を通常よりも早く成長させたり、本来冬場には生育出来ない作物を栽培する為の施設です。

作物が通常より早く生育すると言う事は、それだけ肥料の量やタイミングがシビアになって来るので、一般的には即効性のある化学肥料を多く使用しなければなりません。

しかし、化学肥料の使い過ぎ、中でも窒素系の化学肥料を使いすぎると、人体に有害な硝酸態窒素の含有量が高い作物が出来てしまう危険が高くなります。

そのため、齊藤はこれまで露地栽培にこだわって来ました。

以前にも齊藤の堆肥へのこだわりに付いてご紹介しましたが、齊藤は今年から施設栽培でも化学肥料を使わない農法に挑戦する事になりました。

きっかけはこのビニールハウスです。

ミニトマトを専門に栽培していたハウスだったのですが、人手が掛けられない所に今年の異常な暑さで、完全に壊滅状態となっていました。

本来であればこんな状態から引き受ける人などいないのでしょうが、それが逆に齊藤の闘志を燃やすことになったのかもしれません。

周囲からは反対の声もありましたが、齊藤は1,500坪もの広大なビニールハウスの経営に乗り出す事を決断しました。

齊藤はハウスを引継ぐと、すぐにいくつかの作物の種を撒きました。勿論従来の化学肥料に頼る農法でなく、肥料は堆肥だけを使用します。

ここへ来て少しずつ結果が出て来ました。

始めにご紹介した枝豆、そして同じハウスの中と思えない程立派に成長しているのはカボチャです。

やはり収穫出来るまでにはもう少し時間が必要ですが、これからも齊藤の化学肥料に頼らないハウス栽培への挑戦は続きます。

2010.10.7 管理人

サツマイモ収穫中

晴れ間を狙ってサツマイモの収穫です。今年は少々小振りですが、味はどこにも負けませんよ!

たがやす倶楽部のホームページへようこそ

化学肥料や農薬に頼らない「たがやす農法」で作った

美味しくて安心な野菜をお届けします。

私は20年以上前から化学肥料や農薬に頼らない農業を続けています。

土にこだわり、堆肥にこだわり、ただ食べてくれる人のことを思って美味しくて安心な野菜を作っています。

環境に負荷を与える農業資材や機械の使用もできるだけ控え、より自然に近い環境で野菜本来のパワーを引き出す農法を進めています。

私のこれまでのこだわり「たがやす農法」は、これからもより美味しくて安心な野菜を追求して進化を続けます。

たがやす倶楽部

生産者 齊藤 完一

 

 

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こだわりの堆肥づくり

暑い夏が終わると、一転して肌寒い雨模様。作物にとっては恵みの雨であるのと同時に、生産者にとっても本来は路地での作業がお休みとなる一服の時でもあります。
しかし、そんな時も齊藤完一には、おいしい野菜を生産する為のとても重要な仕事が待っています。
20年前、化学肥料を使わない有機農法を志したときから、齊藤完一は「土づくり」にこだわり続けました。
農産物は肥料がないと満足に育ちません。近代の農法では限られた面積で最大限の収量を短期間に確保しようと、植物に必要な養分を化学的に作った肥料を土壌に撒き続けてきました。
それは生産者にとって手間やロスの軽減、流通業者にとってコスト削減などのメリットもあった反面、人体に有害な硝酸態窒素が多く含まれる農産物が多く流通する様になりました。

およそ1,000㎡の堆肥場で植物原料主体の堆肥を生産

有機栽培=堆肥というイメージがあると思いますが、ただ堆肥と言っても様々です。
例えば、動物のフンは栄養価の高い堆肥となりますが、抗生物質などの化学物質を大量に食べさせられた家畜のフンで作られた堆肥が、本当に私たちの体に安全なものかは疑問です。
齊藤はただ牧場から買って来た堆肥を畑に撒くのではなく、自らが納得出来る堆肥を生産するため広大な土地に堆肥の生産設備を作りました。
堆肥の原料には動物性のものも使用しますが、近頃では植物性の原料が主体になっています。今回運び込まれたのは、飲料メーカーの工場から出た茶ガラです。
「捨てればタダのゴミだけど、堆肥として使ってやれば最後はまた皆の口に入るんだ。」と齊藤は軽く言いますが、今日運び込まれた原料が実際に畑に撒ける状態になるまで、1〜2年の間ここで発酵、撹拌という作業を繰り返されなければなりません。
「こう言う作業は畑の仕事がない雨の日じゃないと出来ないからね。」齊藤はそう言って再び重機に乗り込み、黙々と作業を続けていました。

2010.10.1