生産現場から

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農業研修生受け入れ中

ニンジン畑の草取り作業中。

除草剤を使用していないので油断するとすぐこの通り。

現在たがやす倶楽部には、緊急人材支援事業の農業技術者訓練生の皆さんが3ヶ月間の研修に来ています。

この日はサツマイモの収穫作業の後、ニンジン畑の草取りを行っていました。

たがやす倶楽部のでは除草剤などの農薬を使用しないので、雑草の除去は宿命とも言える終わりのない作業です。

研修生の皆さんも腰を屈めて一生懸命でした。

齊藤のこれまでの取組みが各方面から評価され、たがやす倶楽部にはこのような研修の依頼が大変多く来ています。

齊藤はこれからも積極的に研修生を受け入たいと、後進の育成に意欲を語っていました。

空芯菜の前で記念撮影。

2010.10.15 管理人

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晴れ間を縫っての播種作業

カメラを向けられてやや照れ気味の齊藤完一。

雨降りの多いこの頃、貴重な晴れ間を縫ってチヂミホウレンソウの種を撒きました。

収穫は12月頃との事です。

齊藤曰く、葉もの野菜は夏場よりも冬場のに作ったものの方が品質が良いそうです。

夏場は成長が早い分栄養価が低かったり、根から吸収した窒素分の分解が進まず、硝酸態窒素の濃度が高めになってしまうのですが、冬場は成長が遅い分じっくり栄養が蓄えられ、窒素分も分解して排出してしまうので硝酸態窒素の濃度も低くなるそうです。

本当に食べる人の事を考えて野菜を作っている齊藤らしい発言でした。

2010.10.13 管理人

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齊藤完一、還暦からの挑戦!!

これが何だか分かりますか?

正解は枝豆です。もう少し膨らむと食べごろになります。

この枝豆は齊藤が初めて本格的にビニールハウスで栽培したものです。

ご存知の通り、ビニールハウスは中の温度を高温に保つ事で作物を通常よりも早く成長させたり、本来冬場には生育出来ない作物を栽培する為の施設です。

作物が通常より早く生育すると言う事は、それだけ肥料の量やタイミングがシビアになって来るので、一般的には即効性のある化学肥料を多く使用しなければなりません。

しかし、化学肥料の使い過ぎ、中でも窒素系の化学肥料を使いすぎると、人体に有害な硝酸態窒素の含有量が高い作物が出来てしまう危険が高くなります。

そのため、齊藤はこれまで露地栽培にこだわって来ました。

以前にも齊藤の堆肥へのこだわりに付いてご紹介しましたが、齊藤は今年から施設栽培でも化学肥料を使わない農法に挑戦する事になりました。

きっかけはこのビニールハウスです。

ミニトマトを専門に栽培していたハウスだったのですが、人手が掛けられない所に今年の異常な暑さで、完全に壊滅状態となっていました。

本来であればこんな状態から引き受ける人などいないのでしょうが、それが逆に齊藤の闘志を燃やすことになったのかもしれません。

周囲からは反対の声もありましたが、齊藤は1,500坪もの広大なビニールハウスの経営に乗り出す事を決断しました。

齊藤はハウスを引継ぐと、すぐにいくつかの作物の種を撒きました。勿論従来の化学肥料に頼る農法でなく、肥料は堆肥だけを使用します。

ここへ来て少しずつ結果が出て来ました。

始めにご紹介した枝豆、そして同じハウスの中と思えない程立派に成長しているのはカボチャです。

やはり収穫出来るまでにはもう少し時間が必要ですが、これからも齊藤の化学肥料に頼らないハウス栽培への挑戦は続きます。

2010.10.7 管理人

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サツマイモ収穫中

晴れ間を狙ってサツマイモの収穫です。今年は少々小振りですが、味はどこにも負けませんよ!

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こだわりの堆肥づくり

暑い夏が終わると、一転して肌寒い雨模様。作物にとっては恵みの雨であるのと同時に、生産者にとっても本来は路地での作業がお休みとなる一服の時でもあります。
しかし、そんな時も齊藤完一には、おいしい野菜を生産する為のとても重要な仕事が待っています。
20年前、化学肥料を使わない有機農法を志したときから、齊藤完一は「土づくり」にこだわり続けました。
農産物は肥料がないと満足に育ちません。近代の農法では限られた面積で最大限の収量を短期間に確保しようと、植物に必要な養分を化学的に作った肥料を土壌に撒き続けてきました。
それは生産者にとって手間やロスの軽減、流通業者にとってコスト削減などのメリットもあった反面、人体に有害な硝酸態窒素が多く含まれる農産物が多く流通する様になりました。

およそ1,000㎡の堆肥場で植物原料主体の堆肥を生産

有機栽培=堆肥というイメージがあると思いますが、ただ堆肥と言っても様々です。
例えば、動物のフンは栄養価の高い堆肥となりますが、抗生物質などの化学物質を大量に食べさせられた家畜のフンで作られた堆肥が、本当に私たちの体に安全なものかは疑問です。
齊藤はただ牧場から買って来た堆肥を畑に撒くのではなく、自らが納得出来る堆肥を生産するため広大な土地に堆肥の生産設備を作りました。
堆肥の原料には動物性のものも使用しますが、近頃では植物性の原料が主体になっています。今回運び込まれたのは、飲料メーカーの工場から出た茶ガラです。
「捨てればタダのゴミだけど、堆肥として使ってやれば最後はまた皆の口に入るんだ。」と齊藤は軽く言いますが、今日運び込まれた原料が実際に畑に撒ける状態になるまで、1〜2年の間ここで発酵、撹拌という作業を繰り返されなければなりません。
「こう言う作業は畑の仕事がない雨の日じゃないと出来ないからね。」齊藤はそう言って再び重機に乗り込み、黙々と作業を続けていました。

2010.10.1